由来

長泉寺ちょうせんじ天正中期てんしょうちゅうき(西暦1580年頃)甲府市山宮町青松院せいしょういん九世命鑑玖譽大和尚めいかんきゅうよだいおしょうによって開かれ、現在住職で23代目になります。

本尊は大日大聖不動明王尊だいにちたいしょうふどうみょうおうそんで厨子ずしには古いもので所々しか読めませんが「行基菩薩御作ぎょうきぼさつおんさく開運火防厄除不動明王かいうんかぼうやくよけふどうみょうおう」と記されております。

また、昭和18年近くにありました同じ青松院せいしょういん末寺まつじ千手院せんじゅいんと合併して今日に至っております。残念ながらお寺に縁起書えんぎしょがなく、上記のことくらいしかわかりませんが、寺檀じだん一体となって新たな歴史を築いていくつもりです。

平成22年11月27日・28日の両日、お檀家さまとともに晋山結制の大事業を修行致しました。

晋山とは住職の就任式、結制とは、そのお寺が説法の道場であるという旗印を掲げ、僧が集い修行をすることをいいます。晋山式は本来住職になった時に行うものですが、現在はお檀家様と心の交流を図り、色々なタイミングで結制と併せて行うのが通例になりつつあります。

長泉寺でも私の住職就任10周年に併せ、お檀家様と共に、2年の歳月をかけて準備を致しました。お檀家様には、お寺を外から眺めるのではなく、中に入り一緒に行じて頂きたい、ひとりひとりが主役の晋山結制を共に築いていきたい、そう願って皆さまに色々な事を考え、式に臨んで頂きました。会場準備、接待、お稚児様、総務、受付など全てに於いて檀家さまに一任し、当日を迎えました。二日間、天気にも恵まれ素晴らしい式を行じる事ができました。無事に大円成することができたのは全てお檀家さまのお陰様です。お寺とお檀家さまが一体となって、新たな歴史を築き上げることができました。「本当に良い式でした」と皆さまおっしゃって頂き本当に嬉しく思います。

今、人間関係が希薄になっていると言われています。隣近所のみならず、家族間ですらその傾向が見受けられるようです。悩みを誰にも相談できない、心の内を吐き出す事が出来ない、そのように思う人が増えています。

本来、お寺は皆様の「心のよりどころ」であるべきです。晋山結制という行事を通して、その種を蒔いておきたい、元来のお寺の機能を取り戻したい、皆さまに長泉寺がある、ここに来て頂きたい、そう願っております。お寺の歴史は、お寺に携わるすべての人とともに築いていくものです。今後も、ご縁のある方々と一緒に、この長泉寺を未来に築いていければ幸いです。